この記事はクルーズ船勤務のクルーが必ずお世話になる「転船業者さん」との出会い、そしてお仕事についてまとめた、日記ブログよりの記事となっています。
成田空港に到着したら、お迎えしてくれる

成田空港に着いたら、「ダイヤモンドプリンセス」という紙を掲げた人が待っていてくれました。
この人は車でホテルまで送迎してくれる人で、1人ずつについてくれるのでVIPの気分になります。
フィリピンからなど、クルーが多く、たくさんの人が同じ飛行機に乗っている場合はハイエースでみんなまとめて連れて行くとか。

部活の遠征みたいで楽しそうですね
転船業者とは?
このお迎えの方は、ダイヤモンドプリンセスの社員ではなく「転船業者」という職種だそうです。
その名の通り、船に乗る人たちを転がす(交換する)お仕事です。
ニッチな業界ですね。

時には仮入国やそのためのビザの発行なども代行するそうです。
日本に入国するときのものは「オレンジカード」というそうです。
担当の転船業者さんにお話を聞いてみた

お迎え兼運転手の方は、日本人の方でした。

スーツケースを持ってくださってとても助かりました!

ダイヤモンドプリンセスは通常「フロンティア」という転船業者に依頼しているそうですが、今回クルーの人数が多く、お迎えの方の会社にヘルプ要請が出たんだそうです。
通常は貨物船の船員を送り迎えているらしく、ダイヤモンドプリンセスについてはよくご存知ないようでした。


貨物船ってこういうやつ。物流を支える大事なお仕事だよ。
転船業者さんのブログ
お互いにおしゃべりをしながら、同時にお互いにブログ主であることが判明しました!

うさぎさんの写真が主だから覗いてみてね!
私はどうやら身分を隠すことが、とても向いていないようです。

すぐにペラペラと身元を明かしてしまう…
とはいえ、明かして仕舞えば、情報を掲載する許可を取ることができます。
そして、さらに面白い話を聞くこともできますね。
ダイヤモンドプリンセスといえば「コロナ」のイメージ

豪華客船に普段関わりがないと、ダイヤモンドプリンセスはやはり「あのコロナの…」というイメージのようです。
払拭するものではないですが、これからどう噂や実際にあった事件に向き合い、営業を拡大して行くのかは会社の腕の見せどころですね。
しっかり様子を見守って行く所存です。
私はコロナ陰性でしたが隔離されました

私は偶然にも発熱・下痢等で船内の病院に入院し、「アイソレーション」と呼ばれる隔離政策で自分のクルーキャビンで数日過ごしました。
自身の体感では、お医者さんもナースさんも手厚く、隔離中の生活も閉塞感はあったものの、同じく隔離された友人とメッセージをやり取りしたりして、ルームサービスも頼めて、適切に対応できているのでは、と感じました。
転船業者さんにホテルチェックインしてもらう
話がそれましたが、転船業者の方に車でホテルに送ってもらい、昼食をつけてもらえるかお願いもしてもらえました。
今回は日本なので、英語がわからないということもなく、とてもスムーズ。

ステキなビュッフェを1人で食べるのは寂しかったですが、品数が多くて楽しめました。
ホテルビュッフェで働いていたことがあるので、こちら側(お客様側)にいる不思議さを感じました。
また、スーパーでアルバイトしていたので、当時扱っていた1500円くらいのメロンがあり、喜んでいただきました。
ビュッフェで働いていた時は、そのお給料ではお客様側にはなれず、経済格差を感じていました。
お仕事でお客様側になった私は、あの時憧れた私なのだろうか…?これは出世なのか?
いや、1人で食べるのは寂しくて、理想の形とはなんだか違う気がする。

…なんてことを考えながら昼食を終えました。